よそ見
2003年1月26日 / 役に立たない韓国語
日本語と韓国語の語順、つまり主語・目的語・動詞などの順番は非常に似通っている。
だからといって、直訳をすると全く意味が通じない時もあり、「あなた、今何を言いたかったの?」と言う顔をされてしまう。
時には的確な表現が思い浮かばず、おそらく慣用句を覚えていれば、一言ですむことを、やたらと長ったらしく説明してしまうことも多々ある。
たとえば、こんなのはどうだろう。
かわいい女の子とすれ違ったので、ちょっとよそ見をしているうちに、電信柱に頭をぶつけてしまった。
今回の表題である「よそ見」を、韓国語でどのように表現したら良いのか。
こういう時には、とりあえず日本語で他の表現は無いかと考えてみる。
この場合「よそ見」とは、前を見ないで「横を見る」とか、「他のところを見る」と言い換えることも出来ると思う。
すると
かわいい女の子とすれ違ったので、その通り過ぎてゆく女の子を見ているうちに、前を見る注意力がそがれ、電信柱に頭をぶつけてしまった。
と、表現することも可能だろう。
おそらくこのように言っても通じると思うのだが、やたら説明的だ(^^;
「よそ見」に該当する慣用句が有れば一発ですむ物を・・・
そう思っていたら、新聞のコラムで偶然その物と思われる表現を見つけた。
韓国語で「よそ見をする」とは下のように表現する。
han nun-eul pal-da:よそ見をする
最初の「」とは片目と言う意味。
続いて「」とは売ると言う動詞だ。
これをあえて直訳すると「片目を売る」と言ったところか。
つまり、前を見るべき「目を片一方売ってしまったので無い」=注意力が半減するだとか、そういうことなのだろうと思う。
日本語で考えて、辞書でそれらしい慣用句を引っ張り出して使っても、現実にその表現を使っているとは限らない。
ネイティブがネイティブの表現を使っているのを、そのまま覚えてしまうのがよろしいようで。
<03/01/26>