iPodを壊した?
2003年4月6日 / コンピュータ
■ ファームエアーのアップデート
平成15年3月20日付け、iPodのファームウエアーが更新された。
以前、私がレポートしていたように、バッテリーがもたないという現象を改善するためのものらしい。
Apple「iPodをアップデートしよう」
http://www.apple.co.jp/ipod/download/index.html
なるほど。
AppleもUserを、ホッタラカシしていたわけではなかったようだ。
このファームウエアーに更新すれば、少しはバッテリーを気にしないで済みそうだ。
■ iPodをフォーマット
私は、iPodがより快適に使えるようにと、iPodを初期化する事にした。
iPodの中身はHD(ハードディスク)なので、聞かなくなってしまった曲を消しているうちに、断片化してしまう可能性が有る。
もっとも、音飛びが激しいだとか、アクセスに時間がかかるとか、断片化していると言う実感は全くなかったが、長い事コンピュータに触れている(と自称している)自分としては、何だか無性にiPodをフォーマットしたくなったのだ。
私はOSに入っている「ディスクユーティリティー」という、ソフトを使い、iPodをフォーマットした。
ディスクユーティリティー
わずか数秒で、フォーマットは終了。
まっさらなハードディスクとして生まれ変わったiPodは、MacOS上でMP3プレイヤー「iPod」として再認識された。
そしてiTunesを起動すると、これまた自動的にiPodに数百曲もの音楽データがコピーされる。
こんな快適な環境は他に有るのか!っていう具合に、また明日からの「iPod Life」を楽しもうと思っていたのだが・・・
■ iPodを壊した?
朝、目覚ましのような音が聞こえた。
ちょうど起きる時間だったのだが、いつもの目覚まし時計の音ではない。
その音は、どういうわけだか、iPodから聞こえてくるではないか?!
iPodを手にして見ると、下のような表示に変わっていた。
なんじゃこりゃ!(松田優作風)
訳も分からず、私はiPodを持たずに会社に行く事になった。
会社から帰り、iPodを再点検して見る。
iPodを起動すると、アップルマークが出た直後、いかにも「ファイルエラーです」と言うようなアイコンが出て、すぐシャットダウンしてしまう。
おかしいぞ!昨日確かにファイルを転送したはずだ・・・
iTunesを起動させてみると、「宣教使」と名付けられたiPodの中には、確かに数百曲の音楽データが入っているではないか!
デスクトップにも、りりしくiPodとして認識されている。
だが、iPodをMacから外すとやっぱり
ファイルエラー?
それから数日、iPodを何度フォーマットしようが、iPodはMP3プレイヤーでは無くなってしまった(ToT)
■ iPodを復元せよ!
この状態はどういう事だろうと、考えて見たが、ファームウエアーの更新か、もしくはフォーマットをした事しか考えられない。
現状を打開すべく、Internetで情報を収集して見たが、ファームウエアーの異常によると言う記事は出てこない。
そうするとフォーマットした事しか、心当たりはない。
ここは本家、Appleのhomepage「iPodサポート」を熟読する事にした。
記事を読んでいるうちに、「iPodを復元する」という方法を発見した。
復元とは、iPodを「工場から出荷した直後の状態に戻す」ことである。
その方法はいたって簡単。
iPod Software Updater アプリケーションを使って、iPod をアップデート (Update) したり復元 (Restore) することができます。
そうか、そうか、それじゃUpdaterを使って見よう!
Internetからダウンロードしてきた
を開き、中にある
iPod126.pkg
をダブルクリック!
ところが、「iPod Software 1.2.6 Updaterはインストールされました」という表示が出て、無事終了するだけであった。
おい!「復元」と言う項目はどこに出てくるのだ!
私は何度も、何度も「iPod126.pkg」をダブルクリックした。
しかし、まったく「復元」という項目は出てこない(ToT)
一度iPodのファームウエアーの更新をすると、ダメなのだろうか・・・
■ 大きな勘違い
ここまでの記事を読んで、私の間違いに気付いた人はどの位いるのだろうか?
実は私がひたすらやっていた「iPod126.pkg」をダブルクリックすると言うのは、「iPod Software 1.2.6 Updaterというソフトをインストールする」だけなのだ。
つまり「iPod Software 1.2.6 Updater」というソフトウエアーは「アプリケーション」というフォルダーの中にある「ユーティリティ」という中に存在していたのだ。
この事実に気がついたのは、本当に偶然だった。
苦し紛れにHDの中にある「iPod」という名前の付いたファイルを検索したところ、「iPod Software 1.2.6 Updater」というソフトウエアーがヒットしたのだ。
なぜ、こんな間抜けな堂々めぐりをしてしまったのだろうか?
実は「iPod Software 1.2.6 Updater」の存在を知ってすぐ、そのUpdaterをダウンロードし、「iPod126.pkg」をダブルクリックした直後、Macに接続していたiPodのファームウエアーが古い事を判断した「Updater」が、自動的にファームウエアーのアップデートを行っていたのだ。
だから私の目には「iPod126.pkg」をダブルクリックする事が、「iPod Software 1.2.6 Updater」を起動させる事だと思ってしまったのだ。
今回の事件で、iPodは「 ディスクユーティリティーでフォーマットしてはいけない」事も分かった。(^^;
皆さんも参考にして下さい。
本当にiPodのバッテリー問題が改善されたかどうかは、またの機会に。
<03/04/06>
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