「2005年09月」の記事

2005年9月29日 / コラム

先日、韓国語学校に通う仲間たちと飲み会をやった。
今回の幹事は「かおり氏」だ。
かおり氏は会社の同僚たちと週に何度も大久保界隈に足を運ぶくらい大久保の韓国人街にはまってしまったそうで、お薦めのお店が有るので是非一度大久保で飲もうと言っていたのだ(^^;

まず一件目は、大久保通りにあるパチンコ屋の前の路地を入ってすぐ左側にある「韓国風家庭料理 焼肉モイセ」というお店。
ちなみに店の名前である

 mo-i-se:モイセ

とは、「集まる」という動詞

 mo-i-da:集まる

に、目下のものに対し「行動をともにしよう」と言う語尾であるseがついたものなので「集まろうではないか!」なんて意味が有るそうだ。

このお店は韓国人も大勢来店するらしく、店内に張ってあるメニューはほとんどハングル。
そして、韓国では当たり前の事なのだが、キムチ食べ放題である。
(確認しなかったが、焼き肉を巻いて食べるサンチュやエゴマの葉もどんどん出てくるので、これらの野菜も韓国式で追加料金無しなのかも知れない)

我々はサムギョップサル(豚の三枚肉)を始めとしてトッポッキ(韓国餅の甘辛炒め)テジカルビ(豚カルビ)など、かなりの料理を頼んだのだが、一人当たり5千円程度で収まった。
まぁ、酒をガブガブ飲むのは私くらいのもので、女性陣はアルコールは1、2杯しか飲んでいなかったから、あくまでも参考である。
私的な感想なのだが、やはり美味しくてそこそこ安い韓国料理を食べようと思ったら、大久保通り沿いの日本人相手の店より、モイセの様にメニューにハングルが書いてある店が良いと思う。

余談だが、弟夫婦が2年前韓国で食べたジャジャン麺という韓国式中華麺が食べたくなり、大久保にやって来たらしいが一杯1,000円もしたそうだ。
弟もハングルが読めたのなら、同じジャジャン麺を半額で食べられただろうに…
このように、日本人を相手に商売をしている店は値段設定が高めのようである。

さて、モイセでお腹もいっぱいになり、二次会に行く事になった。
新大久保駅前にある「韓国ダイニング&バー いりおのら」だ。
このお店は幹事であるかおり氏の友人の、そのまた友人が勤めていて、彼女曰く「モムチャンバー」(^^;
「モムチャン」と言うのはナイスバディーという意味の流行語。(参考:役に立たない韓国語「ブッキン」というエッセイで紹介しています)
なんでも、店員さんが皆ナイスバディーだからだそうで、「モムチャンバーどこですか?」なんて聞いても通じませんです、はい(^^;

店の名前である「いりおのら」をハングルで書くと

 

これは非常に古い表現で、直訳すると「こちらへ来い!」という、少し高飛車な意味になるが、適当な日本語に直すとすると「頼もう!」とか、「誰かおらんか」いうニュアンスかな。

大人のムードが漂うすてきなお店で、女性向きのカクテルが楽しめる。


オトウシもおしゃれです

このお店の面白いところはカクテルの名前に、すべて韓国映画の名前がついているところ。
日本で聞いた事のある映画のタイトルなら、だいたい有るようだが、いかんせん味の想像がつかない(^^;
と、いうことで一杯目はとりあえず隣に座っていた人が注文した、若干アルコールが強めの酒を注文。
タイトルは「殺人の追憶」

茶褐色をした液体が「乾いた血」を連想させ、韓国で実際に起こった猟奇的連続殺人事件をイメージしているのかな?
味は杏をベースにした甘いお酒でした。
このように、何が出てくるか分からないという面白さから、皆でかたっぱしから注文しておりました(^^;

中でも面白かったのは「頭の中の消しゴム」と「オールドボーイ」。
向かい側に座っていた女の子たちが、キャーキャーいいながら私の為に注文してくれたのだが、なんだか訳有りの様子。
メニューを見ればその訳が分かっただろうが、出てくるまでのお楽しみと言われて、ちょっぴり不安になりました(^^;

そして出て来たのは、それぞれ三層に分かれている非常に奇麗なカクテル2品だった。


左が「オールドボーイ」、右が「頭の中の消しゴム(だったと思う)」

奇麗なカクテルだな…と思っていたら、モムチャンの店員さんが、馬鹿でかいマッチ型のライターで、火をつけ始めた!


非常に幻想的で奇麗でした

へーって思っていたら、店員さんからストローを渡され「一気に飲んで下さい」と言うではないか。
ここで注意点は、まずカクテルの火を消す事。
火がついている状態でストローを突っ込むと、ストローが燃えます(^^;
火を消してから一気飲みすると、数種類の甘いお酒の後に、強烈なジンの味がした!
飲み終わってから、このお酒を注文した女の子に聞いてみたところ「以前このお酒を頼んだら、あまりにアルコールが強くて飲めなかった」そうで…
酒飲みの私にはこの程度のアルコールは大した事有りませんでしたけど、余興としては面白いです。
二次会だったので料理はあまり注文しなかったのだが、「スントゥブチゲ(純豆腐チゲ)」は非常に辛いながらもいい味出してました。

おいしいお酒と楽しい会話をしているうちに、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
そして大分酔いも回ってきました。
なにしろ、甘いカクテルはコストパフォーマンスが悪いので、一人で「チャミスル」という「韓国ナンバーワン焼酎」をがぶ飲みしてしましたので…

その日は無事帰宅できたのだが、自宅ではちょっとした事件を起こしたらしい(^^;
事件に関しては、次回の授業で発表する事にしますかね!
また行きましょう!

<05/09/29>

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