韓国のなかの日本

 嫌韓流で一世を風靡した山野車輪が、また新たな切り口で嫌韓流を啓蒙している。
 正直言って、私はこの漫画を書いている人はあまり絵が美味いと思わない。
 まぁ、所詮漫画と言ってしまえばそれまでだが、資料を提示するに足りればこの程度で十分なのかも知れない。
 だけど、イメージ戦略としては絵が下手だと軽薄に見えちゃうんですよね。
 三流役者が学芸会をやって、自分たちだけでわーわー盛り上がって、一人で勝ち誇った気になっているという感じです。

 今回は

韓国のなかの日本

というタイトルのとおり、韓国に残っている日本の歴史だとか、建造物の話が沢山出て来て面白いです。
 これまた登場人物がベタな人間が多くて、よくもまぁここまでひどく韓国をけなすよなぁと思ってしまうくらい。
 それが現実だということは分るんだけど、絵が今一だからどうしても重さが足りない感じがしますね。
 まだ全部読んだ訳ではないのだけど、この中に私が以前「役に立たない韓国語」に書いた

魚島と巨済島

の話題が出て来てうれしくなりました。
 Mac絡みで魚島の人と知り合いになったのだけど、その方から魚島には特殊な方言があって、他の地域とは全く共通性が無いというのです。
 その中にどう聞いても韓国語じゃないか!っていうのがあったんですよ。
 魚島の方に連絡を取ったら、

以前、魚島と巨済島は交流があったそうですよ
その頃の御触書(文献?)も残っています

なんて話を聞いたんですよ。
 その頃は、まだ韓国語を必死で勉強している最中だったから、それ以上のことは考えなかったんですけど、何年語って是非その文献とやらを見に行きたいなと考え、数年ぶりにその魚島の方に連絡を取ろうとしたんです。

 するとメールは宛先不明で帰って来る。
 携帯に電話をしても使われていない…
 これはどうした物かと思って、以前その人が勤めていたという役所の方に連絡を取ったのですが…

○○さんは亡くなったそうですよ…

なんて話を聞いてびっくりした記憶があります。
 そして、その役所の人は魚島と巨済島の文献なんか知らないというので、二度がっくりしました。
 その人はまだ若かったし、一緒にMacワールドエクスポにも行って酒も飲んだし、私のことを師匠なんて呼んでくれていたので、その時は非常に悲しかったですね。

 話を本の方に戻すと、やはり嫌韓流は上っ面の部分を見ている気がします。
 韓国人の中には未だに日本をよく思っていない人がいることは十分に分っていますが、それは日本を攻撃することで利益を得ようとするパフォーマンスなんですよね。

 実際に山野氏は韓国に関する知識は沢山あることも分りますが、韓国を悪く見よう悪く見ようという部分が沢山見え隠れしています。
 それは韓国人に対する啓蒙活動として言ってもらえれば良いことなのだけど、どちらかというと日本人に悪い印象を植え付けようとしている活動に見えてなりませんね。

 山野氏の言うように、韓流ブームは去りました。
 だけど、山野氏の言うように、日本人のほとんどが韓国に関心が無くなったというのは大間違いだと思います。
 一部のブームは去ったけど、本物は残っているし実際に料理にしろ語学書にしろ、以前とは比べ物にならない程濃い物が、韓流ブームの時以上に入って来ています。

 私はそう言う見方でこの本を読んでおります。

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