■ 食堂
我々はついに「板門店入り口」に到着、検問所で係員がバスに乗り込んできて、一人づつパスポートのチェックを受ける。
検問終了後、バスは映画「JSA」の冒頭に出てきたのと同様に、10m位毎に設置されている障害物を避けるようにスラロームしながら前進した。
※ 板門店に行くのなら映画「JSA」をあらかじめ見たほうが良いです。
駐車場で国連軍のバスに乗り換え、言葉では説明できない道を通り(国防上の機密だろうから書きません)「食堂」に到着した。
早く板門店を見学したいのは山々だが、まずここで食事をした後、簡単な歴史的な背景などの講義を受けなければならない。
時間がないから料理を取ったら、指定された場所に座って食事をするようにせかされた。
食事はバイキング形式で、いかにもアメリカナイズされた食べ物ばかりで、美味いものはほとんど無い。
一応、オカワリ自由ということだが、これ以上こんなコレステロールの高いもの食べるんだったら、ホテルの前で買った御菓子と牛乳を飲んだほうがましだ。
欲張ってよそってきてしまった自分自身が憎い(^_^ゞ
しばらくしてガイドさんが「間も無く電気のバッテリーが切れるので早く食べ終えて下さい」と言うので、飲み物だけ御替わりすることにした。
ドリンクサーバーの横にレストランの従業員が居たのだが「日本人はどうのこうの・・・」と韓国語で愚痴を言っているのが聞こえた。
詳しい内容までは聞き取れなかったが、ガイドさんからも「日本人の観光客の中には、自分は金を払っているお客様だと言って、禁止していることを平気でやるからよくトラブルになる」と聞かされていたので、たぶん「日本人は傲慢だ」とでも言っていたのだろう。

どの料理も美味くない(ToT)
■ 日本人に注意!
食事が終わってから、隣に有る小さな建物に案内された。
中には映画館のように一列10人が座れるように椅子が並んでいて、中央に人が通れるような通路が有る。
ガイドさんは「向かって左側が1号車の人、右側が2号車の人」と何度も呼びかけていた。
ところが左右の席の人数が合わない。
もう一度ガイドさんが「向かって左側が1号車の人、右側が2号車の人ですよ。」と言うと、2号車の人の席に1号車の人(50代の中年オヤジ(-_-#)が一人座っていた。
ガイドさんは韓国人だが、日本語でしか喋っていないのに・・・人の話を全く聞いていないようだ。
こんなことは毎度のことだろう。
ガイドさんは大して嫌な顔もせず、これから先さらに守ってもらうことを連絡した。
・ バスから降りる時、持っていて良いのはカメラと財布だけです。
→ 時々、貴重品が入った手提げバックを持って降り「これは財布だ」と言い訳する馬鹿な人も居るそうだ。同じ日本人として恥ずかしい。
・ 板門店では煙草は吸えない
→ 韓国人には携帯用灰皿を持ってまで煙草を吸う日本人が理解できないそうだ。言い換えれば日本人はどこででも煙草を吸いたがるということ。禁煙場所で隠れて煙草を吸ってトラブルになるそうだ。
・ 歩くときには2列で
→ これが出来ない日本人が多いそうだ。京都や奈良ならぞろぞろ歩き回っても良いだろうけど、言われたことをちゃんと守れなければ板門店は歩かしてもらえない。
このように「日本人用の注意点」を口答で追加された後、我々は誓約書にサインをし、正式な国連の招待客として、認識タグを付けることが出来るのだ。


左はおそらく過去のもの。私達がつけたのは右側の水色の認識章
■ 歴史的背景と様々な事件
そこで「板門店」の歴史、つまり韓国と北朝鮮が38度線で分断された悲劇の歴史について、スライドを交えて説明を受けた。
講義をしてくれたのは国連の人ではなく、我々が乗ったバスの添乗員さんその人だった。
はずかしながら、私は世界史はおろか、日本史も熱心に勉強したほうでは無い。
詰め込み教育の弊害も有るだろうが、教科書に載っていた文字による「過去の出来事」は、私にとって映画や小説の中の話と同じで、リアルに感じていなかったのだ。
なぜ朝鮮半島(韓半島)が二つの国に別れてしまったか?
「JSA(共同警備区域)」と「DMZ(非武装地帯)」の意味は?
「映画JSA」は単なるフィクションなのか?
「斧殺人事件とポプラの木」「帰らざる橋」等、数々のキーワードを提供された。
私は38度線で何を感じることが出来るのだろうか?。
<02/08/20>