韓国の刺身屋

■ 遅い夕食

 ホップでしこたまビールとつまみを飲んだ我々は、先生と別れてホテルに戻ることにした。
 だけど、先輩の奥さんと子供がお腹が空いているというので、ホテルの近くに有る刺身屋に行くことにした。

 この刺身屋は2日目の夜にも訪れているのだが、とにかく出される食材の量が半端でなかった。
 基本的に活魚一匹を注文すれば、そのおまけとしてかなりの食べ物がついてくる。
 下の写真は一匹4万ウオン位のヒラメをさばいてもらったもの。

 刺身のほかにも煮物や揚物が沢山ついてくる。
 これを5人(内2人は子供)で食べるのは相当しんどい!
 刺身と言っても、日本料理の刺身のように、素晴らしく切れる包丁で薄く切ったのではなく、魚を薄くぶつ切りにしたような触感だ。
 最初の2,3切れは美味しく食べれるのだが、それ以上になると何だかぐにゃぐにゃした歯ごたえだし、他のオカズを沢山食べてしまっているせいも有って、段々飽きてくる。
 韓国風の刺身の食べ方は少し違っていて、ワサビ醤油も出されるが、刺身を焼き肉のようにゴマの葉やサニーレタス(サンチュ)に巻いて、ニンニクやコチュジャン等の薬味を添えて食べる。
 これはこれで美味しいとは思うのだが、やはり自分は日本人だ。
 母国の刺身の方が数倍上手いと感じた。

 韓国人はとにかく食欲おう盛だ。
 実はこの刺身やオカズを全て食べられなかったのにも関わらず、残った魚で鍋を作ってくれるらしい。
 さすがに

ペガ プルロソ トイサン モグルス オプスンミダ(お腹一杯で、これ以上食べられません)

 と、勿体なかったけど、二日続けて丁重にお断りすることになったのである・・・

■ 犬が食べたい!

 時間が遅かったせいも有って、店には我々以外いなかったので、店の人に有る質問をした。
 実は今回の韓国旅行で、もう一つだけ行ないたかったことが有ったのだ。

 それは「補身湯(ぼしんたん)」という料理を食べたかったのだ。
 「補身湯(ぼしんたん)」と言うのは、早い話が犬の肉の鍋料理のこと。
 可愛いペットとして犬を飼っている人には「可愛い犬を食べるなんて、韓国人てなんてひどい民族なの!」と思われる人もいるかも知れないが、それは日本人がクジラを食べる文化を持って居るのと同じこと。
 牛や豚は食べていいのに、クジラや犬を食べてはいけないと言うのは、理屈的におかしいし、他国の文化に関する干渉だ。
 とはいっても、韓国人の全ての人が犬を食べるわけではない。
 特に「補身湯(ぼしんたん)」は男のスタミナ料理の様な物で、特に女性の中には毛嫌いする人もいるくらいだ。
 でも、一度くらい食べて見たって良いじゃないの?

 私は「この近くに美味しい犬料理屋はありますか?」と聞いてみた。
 すると、店のオバサンは「有るには有るけど、辛いし美味しいもんじゃないよ」と言われてしまった。
 店を歩けばどこにでも焼き肉屋がある韓国でも、美味しい店、まずい店は存在するだろうし、犬料理の店もそうだろう。
 どうせなら美味しい犬料理を食べたいので、ホテル近くで食べるのはやめることにしたのだけど、オバサンも基本的に、犬は男が食べるもので、犬が美味しいか不味いかは、二の次見たいな事をおっしゃっていた。

 お腹一杯刺身を食べ、しこたま酒を飲んだ。
 明日はいよいよ韓国を後にする日だ。

<02/10/21> 

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