Palmを買った話

2001年12月23日 / コラム, コンピュータ

■ 衝動買いじゃないぞ!

 平成13年12月9日。
 ついにPalm(パーム)を購入した。
 Palmと言うのは世界規格のPDA、もっとぶっちゃけた話をすれば、電子手帳だ。
 PalmOSという共通のオペレーションシステムで動くこの電子手帳は、日本国内でもSONYが互換機を作っている。

 検索エンジンでPalmと入力すれば、信じられないほどのコンテンツが見つかるはずなので、とりあえずPalmに関するうんちくは語らないことにする。

 他社の新品がたった1万円で購入できるにも関わらず、私はHandspring社製のVsir edge(バイザー・エッジ)を購入した。

 理由は簡単。
 PalmOSマシンで、値段もお手ごろ(新古品で1万7千円)、そしておしゃれなアルミニウムボディーに一目惚れしてしまったからだ。
 5年ほど前からZAURUSを使い続けてきたのに、なぜ今更新しい電子手帳を買わなければならなかったのか?
 衝動買い?違う!

 何しろPalmを物色し始めたのは一年半程前からだったからだ!!

■ 購入目的は「韓国語の勉強」

 恰好良いサブタイトルを付けたが、それならさっさと購入すればよかったのにと思われるかも知れない。
 現に我が家の家訓の一つとして「買わずに後悔するのなら、買ってしまってから後悔しろ」と言うものがる。
 ましてや、わずか1万円台の電子手帳を購入するのに、何の経済的負担は掛かるはずはなかった。

 Palmを購入するまで長い葛藤が有った。
 何しろ「パソコンが趣味です」と胸を張って言える「自称パソコンオタク」だったゆえ、パソコンの何がいけなくて、どうなれば勉強の役に立つのかは、何度となく頭の中で酒ミレートした。(←タイプミスだけど面白いからそのままにします。実際、酒を飲みながら、教室でどんな姿でパソコンを操っているか・・・なんてことを妄想した。)
 だが、想像すればするほどパソコンを授業に持ち込んで、キーボードをパチャパチャ音を立てて打つ姿は他人の迷惑としか思えない。

 友人がモバイル端末に使っていた「WindowsCE機」を、一時預からせてもらったことが有る。
 重量810g程のノートパソコンだ。
 だが、ハンドヘルドPCと銘打っているのに、これに対応するソフトが極端に少ない。
 Internetや電子メール、WORDやエクセルを使うというビジネスユースなら、この位のスペックでもおつりが来るに違いない。
 だが、悪戦苦闘したが最後までこのマシンでハングルを打つことは出来なかった。
 韓国のサイトで見つけた「CE機」用ハングル入力プログラム「NEKO」も、「PalmsizePC」でしか動かないものだった。
 OSが同じものでも、ハードウエアが代わるとソフトウエアが使えないなんて・・・
 これはプログラマーに文句を言っても仕方がない。

 韓国語を勉強する為の補助ツールを整備するためにつぎ込まれた時間は、単語数十個分に匹敵するかも知れない・・・
 これではパチンコ屋で無駄な時間を過ごしているのと大差はないではないか。
 結局「WindowsCE機」は、友人の知りあいに譲るということで、私の手から放れて行った。
 もしハングルが打ていたのなら、3万円位で買っていたに違いない。
 それから半年くらいは勉強にパソコンを使おうとは思わなくなっていた。
 Palmを購入しても、「WindowsCE機」で味わった、無駄な時間を繰り返すかも知れないと思ったからだ。

■ Palmを購入して

 Palmを購入して、ちょこっとだけいじっただけだが、あっと言う間にハングルが扱えるようになり、Palmに資料を入れて持ち運べるようになった。
 「WindowsCE機」より、安く小さく、そして扱いやすい素晴らしい情報ツールだと思う。

 そして一通りこいつをいじっているうちに、頭に浮かぶものが有った。
 私は一年半前、こいつを買わなくて正解だったということだ。

 韓国語を勉強し初めてすぐ、パソコンで単語の管理が出来たら凄く楽だろうなぁと思った。
 だが、語学は人間が人間とコミュニケーションをするためのものであり、いくらパソコンに単語を教えても自分は覚えたことにならない、という確信が有った。
 そしてPalmを購入して再認識したことは、反対語や同意語を書き込んだオリジナルの単語帳の使い勝手の良さを、電子機器で再現することはおそらく不可能だろうということ。

 ほとんど結論が出てしまったが、このPalmが勉強の役に立つか、立たないかを検証してみたいと思う。

<01/12/23>

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