八月のクリスマス
2004年8月4日 / コラム
お勧め度 ★★★
町外れに小さな写真館を営む写真家チョンウォン。
死が徐々に彼に近づいているが、チョンウォンは変わらず日常の生活を過ごしていた。
そこに毎日フィルムを預けにくる21歳の駐車取り締まり員タリム。
二人の愛はだんだん深まっていくが、チョンウォンには余生があまり残っていない・・・
韓国語の勉強をし始めたら、是非この映画は見ていて損はない。
セリフは短いし、とても聞き取りやすい。
シナリオも出回っているので大変勉強になる。
私が韓国語を勉強し始めた年に、韓国語のスピーチコンテストというものが開催され、私はクラスの代表になった。
先生に何度も何度も書き直してもらった原稿が、いまもファイルにつづられている。
非常につまらない内容であったが、プリンと一枚を丸覚えしたり、かなり勉強になったと思う。
結果は10人中3位。
商品は「八月のクリスマス」の台本だった。
私はスピーチコンテストに入賞できたのが非常に嬉しく、次の日「八月のクリスマス」のDVDを購入して勉強をした。
だけど、その頃は絶対的に単語量が無かったので、台本を読んでも何が書いて有るか理解するのに時間がかかったし、ヒヤリングは出来ないはで散々であった。
正直言って、この話しは無音で見ても大体内容がわかる、非常に分かりやすい恋愛話しだ。
それだけ、主演のハンソッキュの演技が良かったのだろう。
駐車取り締まり員タリムも、段々とチョンウォンに引かれて行くが、チョンウォンは自分の余生があまり残っていない事を最後までタリムに伝えない。
タリムのことを愛しているチョンウォンの心の葛藤が泣かせる。
「冬のソナタ」ではないが、今の日本のドラマなら、絶対にその事実を告白するだろうし、死ぬことが分かっていても「寝てしまう」だろう。
「八月のクリスマス」は公開されてかなり経っている映画だと思うが、このお話には「冬のソナタ」に通じるものが有ると思う。
<04/08/04>