iPodのバックアップ
2003年5月25日 / コンピュータ
iPodは最新の30GBバージョンともなると、7500曲もの音楽を持ち運べる。
だがiPodに入れた音楽データは、パソコンに接続しないと消す事も出来ないという「仕様」になっている。
なぜなら、iPodから不正にデータを他のパソコンにコピー出来ないようにしているからだ。
iPodをパソコンに接続すると、「iPodをアップデートします」と自動的にデータの更新をしてくれる設定があるのだが、先日パソコン側のデータを誤って消してしまった。
おかげで、この自動アップデート機能を使う事が出来ず、手動で新しいアルバムを更新するしかなかったのだ。
ある日、雑誌の記事で「iPodのデータをパソコンにコピーするツール」が有ると分かり、小躍りした。
これで自動アップデータ機能を使う事が出来るぞ!
■ バックアップしたはずが・・・
私のiPodには900曲近くの音楽データが入っている。
(その半分以上は、「NHKハングル講座」のデータで、一曲と数えて良いものか疑問である)
さて、Internetからバックアップツールをダウンロードし、早速iPodのデータをHDにコピーしてみた。
ところが、どういうわけだかHDにバックアップしたしたはずの曲が、400曲位しか入っていないではないか!
これはどういう事か?
もしかしたら、その時使ったバックアップツールにバグが有り、完全にバックアップできないのではないか?と仮定して見た。
それじゃ、他のバックアップツールを使ってみたらどうなるかと、試して見た。
すると、「すでに○×△というファイルは存在してます。上書きしますか?」というエラーが頻繁に出た。
これはどういう事だ?
■ iPodのファイル保存方法
iPodの音楽ファイルは「不可視ファイル」化されたフォルダーに納まっているだけなので、簡単にファイル構造を見る事が出来た。
「Music」と言うフォルダーの中にF00からF19までの20個のフォルダーが入っている。
20個のフォルダー
フォルダーの中を覗いて見ると、どうもこの中にMP3データが入っているようだ。
とあるフォルダーの中身
ファイルネームをよく見ると、アンダーバーが沢山入っているのが見える。
もしかして、韓国語(ハングル)が文字化けしたのかな?と思ったのだが、どうやら違うらしい。
試しにiPodを初期化して、数曲の音楽ファイルを読み込ませて見たところ、「F00」から「F19」の順番にファイルが保存されてゆくのではなく、ランダムに保存されるようだ。
また、アルファベットと数字以外のファイルネームが使われていないこともわかる。
話が少し飛ぶが、iPodの母艦ソフトである「iTunes」は、まず「歌手名」のフォルダーの中に「アルバム」のフォルダーが作られ、その中に曲のデータが入っている。
iPodはiTunesとは違う方法で、ファイルが保存されているわけだ。
おそらく、iPodに音楽データが転送された時、タイトルや作者の情報を他のファイルで管理し、アルファベットと数字以外のファイルネームのものや、曲名がダブっているものを、自動的に他のフォルダーに保存、それでもだめならアンダーバーを入れたファイルネームに書き換えて保存しているようだ。
■ バックアップは可能か?
ちょっと面倒くさかったが、Mac側に「F00」から「F19」のフォルダーを作り、不可視フォルダーの中に入っているファイルをバックアップして見た。
この後iPodを初期化し、iTunesで管理している曲を全て消したら、バックアップファイルをiTunesにコピーすればOKだ。
最初、ヘンチクリンなファイルネームのままになってしまうのでは?とか、再生出来ないのではないか?とか心配したのだが、iTunesの方でもiPodに転送したデータを管理しているらしく、アルバム名から曲順まで完ぺきに再構成してくれた。
もちろんハングルの曲名もばっちり表示できた。
これでまた明日から快適なiPodライフが送れると言うものである(^^;
<03/05/25>
タグ: iPod