大きな「お」小さな「お」

2006年3月8日 / コラム

 先輩から携帯電話で撮ったデジカメ写真の印刷を頼まれた。
 この先輩仕事はできるがパソコン関係は苦手らしく、いつもお願いをされる。
 先輩の直属の部下である後輩が隣でパソコンを使っているのにね…


 後輩のパソコンはWindows98のため、USB機器が認識できないとか、各種周辺機器が動かないと言っている。
 OSのバージョンアップをしようにも、メモリ32MBでは話にならないが、快適に動いているので自分はこのままで良いと言う…。
 実はこの子、私と同じ時期に韓国語の勉強をしていたそうなのだが、
全~部忘れてしまいました
と軽く言ってくれる。
 そんな彼に
チョンマゲ結ってるマシンなんか捨てちまえ!
とか、
メモリ増やしてOSのバージョンアップをしろ!
とか言いたいのだが、私は宣教師である。
 悩み惑える者が求めれば、いくらでも手を差し伸べるし、デジカメ写真の印刷くらい喜んでやります。
 私のような人間も隙間産業としては必要なんだと思っておりますので。
 さて、デジカメ写真の印刷なんてオチャノコサイサイ、冷や粥食いなのだが、この先輩にはいつも不満がある。
 物凄く小さなサイズで撮影をしているのだ。
 先輩の携帯デジカメは200万画素位の性能があるのに35万画素程度のサイズで撮影しているのだ。
 先輩いわく、
い~んだ、い~んだ、分かれば!
 そうかも知れないが、本当はカメラの使い方知らないだけでしょ!?
 先日有名芸能人とツーショットで写真を撮ったと喜んでいたが、画質はプリクラである…
 もったいない…
 携帯デジカメにしても、パソコンにしても、韓国語の勉強にしても、折角得たものを十分に使わないのは本当にもったいない!
 先輩が突然、韓国人の名前について語りはじめた。
 お客さんの名前は、口を大きく開けて「ほ」と言う方のようだ。
 なんでも相手の方が何度も発音してくれて、まねをしたらしいがOKがでなかったそうで、最後に「この発音は日本人にはできない」と言われて帰って来たそうだ。
  
 声の音程を変えているが、この発音の鍵は唇の形にある。
 私は「アと同じ口の形でホと言ってみて下さい」と言ったのだが、先輩は私の言ったことに耳を貸さず、一人黄昏たように
  
と口を大きく開けずに言っている。
 そして一人納得したように
やっぱ、イントネーションが違うんだろうな!
日本語流暢に話す人でも、やっぱ微妙に違うしな!

 私は宣教師…
 知識をひけらかしたり、出し惜しみすることはしないが、人の話し聞かない人を見るとがっかりします…
晴れ

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