高句麗2000年
2007年12月19日 / 戯れ言
詳しく書くのも野暮ったい話。
書けば書く程批判になってしまう気もしている。
道を歩いていたらおばさんがパンフレットのような物を配っていた。
何かコンサートのお誘いのようなことが書いてあったが、白黒コピーなのでパンフレットと言えるかなぁ…
興味が無いので素通りしようと思ったのだが、おばさんが持っていたパンフレットに
高句麗
という文字が見えたので、「!?」となった。
すると、目の前に別のおばさんが同じようなパンフレットを配っているので貰うことにしたのだ。
このおばさん達は何を配っているのだ?
何のイベントなのだ?
おばさんからパンフレットを見ると、中年女性が山だか森の中に立っている写真がプリントされていている。
この人の写真展かコンサートなの?
するとおばさんがこう説明してくれた。
この人は高句麗王朝、真の末裔なのです
…(-“-)
朝鮮王朝の生き残りとされる人が、何年か前に出て来たという話を聞いたことはあるが、なぜこの日本人が高句麗を語るのだ?
パンフレット?を読めば読む程、眉毛に唾を塗りたくりたくなる。
そこには「自分は幼い頃から高句麗王朝の生き残りであると教えられて来た」だとか、全世界でピアニスト(これも何だか怪しい経歴の人)と一緒に100回以上も詩の朗読コンサートをやって、新聞の一面にすばらしいと絶賛されたとか、名誉市民になっているだとか、NPOでナントカコーヒーの販売をやっているとか…
自分の歩んで来た生い立ちや、その国で心にわき上がる詩を日本語で読み上げるらしい。
言葉は違っても心は通じるのです
みたいなことも書いてあったけど、いったいこのおばさん何者なのだ?
パンフレットを配っていたおばさんから「よろしければ英語バージョンもありますよ」と言われた。
私は「韓国語バージョンは無いのですか?」と聞いたのだがないそうだ。
なぜ高句麗を名乗る人が韓国・朝鮮語バージョンのパンフを持っていない?
もちろん、かの高句麗は今で言う北朝鮮や中国にまたがる地域にあったらしいということまでは分るが、このパンフレットのおばさんは完全な日本人で、昔から自分は高句麗の末裔だと親からいわれ、子供の頃から高句麗のお話を聞いて育ったそうな…
日本人の親から…
さぁ、この人に興味があるならネットや繁華街を探してみるべし。
コンサートは5,000円から7,000円くらいで、参加者にはこの人の著書がもれなく貰えるらしい。
手に渡されたチラシには、すでに終了したコンサート予定が並んでいて、
完売御礼!!
と、大絶賛を受けたようなことが書いてある。
爆発!
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