死刑について考える

2008年8月21日 / 宣教師の思考方式

死刑は是か否か


 「モリのアサガオ」という漫画を読んだこと有りますか?
 僕は色々な意味で凄い意味の有る漫画だったと思います。
 この漫画の中で、主人公は死刑の意義について悩み葛藤します。
 本人が実は死刑囚の息子だったと言う設定だったので、なおさらドラマ的には盛り上がるんですが、正直言ってあまりにも情けない主人公の姿に対して、ちょっと憤慨したりしたんですけどね。
 現実の話はどうなんでしょう。
 実は今も未成年の起こした母子殺人事件のビデオを見ていました。
 酒を飲みながらなんですが、このビデオを見るのは数回目です。
 この中で
感情に流されて死刑が増えるのはおかしい
という話が出てきました。
 私も死刑に付いてあれこれ考えてきましたけど、死刑反対をする人の意見も分からないでも無いと思っていはいます。
 問題だと思っているのは、我が国の司法をになっている人の中で死刑を反対だと論じている人の中には
机上の空論で、熱っぽく死刑はダメだと語っていた教授の講義を聴いた学生
の存在です。
 世論が死刑を存続すべきだと言う中で、机上の空論を説いている大学の講義の中で
死刑はいけないことだ
と言われる。
 これこそ机上の空論に近いと思いませんか?
 死刑が全てではないとは思います。
 それはモリのアサガオを読んでいても分かります。
 実際に死刑確定を受けた人間でも
1 本当に罪を悔やんで反省しながら毎日を過ごしている
2 全く罪を理解せずにのうのうと過ごしている
という大雑把に分けて二つの人間がいると聞きます。
※ 本当はもっと色々なバリエーションがあることも理解していますが…
 モリのアサガオという漫画の中には、全く罪の意識を持っていなかった人間が、ある日突然罪の意識を持って、本当に悔い改めたりするんですが、やはり超越した人間は自分が死刑になることを理解せずに、世間を恨みながら死刑執行を待つ人間もいるのでしょうね。
 興味深かったのは、現在大学で司法を学んでいる学生達のコメントでした。
身近なことではないのでよく分かりませんが…
 ここが本質なんでしょうね。
 つまり、実際に愛する人を殺された人間の感情を全く考えない状況の上で、死刑廃止を教育されると言うことです。
 放送の中では、その学生さんは死刑に対して肯定的なことを話している人達が多かったのでまだ良かったのですが、某ジャーナリストは犯罪件数と言う、無機質な数字を出して死刑反対を論じていました。
現在は犯罪件数が下がっているのにも関わらず、マスコミがこの事実を取り上げもせず、死刑肯定論に偏って来ているのが恐ろしい。
 このドキュメンタリーが放送されたのは、秋葉原の事件が発生した数が月前の話です。
 いかに犯罪件数が下がって来たとしても、現実にはマスメディアは凶悪な事件を中心に報道を行っています。
 このような状況の中で
犯罪は少なくなって来ているのにもかかわらず、死刑という極刑を科すのはマスメディアが大げさに取り上げすぎる
と言いたいのでしょうかね?
 死刑反対を主張していたジャーナリストはこうも言っていました。
死刑囚と言うのは究極のKYなんです。
これだけ犯罪が少なくなっていると言うのに、なんでお前はってことなんです。

 愛する子供と奥さんを殺された人間が、被疑者に対して死刑を望むのは
KYなんですか?
 死刑反対を論じる人の中には、どうしても机上の空論だけで反対をしている人が多いようにしか思えません。

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