OLYMPUS H.ZUIKO AUTO-W 24mm F2.8(後玉分解)

2009年3月29日 / 写真・カメラ


 前玉の分解に引き続き、後玉の分解です。
 分解する行程を写真に収めるのが分解を行う上での留意点だと言います。
 今回分解したレンズは比較的簡単な構造のレンズで特に大きな注意点はありませんでしたが、中にはパーツの向きだとか、ネジ穴の位置が分からなくなると、現状復帰できなくなります。


 さて、今回後玉を分解する際、中央のつや消しブラックが塗ってある金属パーツを外すことにしました。
 本格的な分解をするのであれば、銀色の金属製パーツを固定している、若干大きめのネジを外すのも勉強にはなります。
 しかしながら、銀色のパーツを外すと絞りリングを動かすギミックまで外すことになり、それぞれのパーツがどのようにくみ合わさっているか理解しないと復帰も出来ません。
 この部分の分解も以前したことが有るので紹介することも可能ですが、今回はレンズを外すことがメインなので割愛させて頂きます。
 さて、つや消しブラックの金属製パーツは小さなネジ3本で固定されています。
 ネジを外したら、静かにこのパーツを外します。
 その下には絞り羽を動かすギミックが隠されています。
 非常に単純な構造なので分かりやすいと思いますが、絞りバネを戻すためのバネがどこに引っかかっているのか良く覚えておいて下さい。
 無理に引っ張らずに絞りバネのパーツを外します。
 後玉の最初のアクセスは非常に簡単です。
 写真では写していませんが、ゴムオープナーを利用しなくても、手で回すと外すことが出来ます。
 次に後ろ玉ブロックを外します。
 後ろ玉ブロックを覗き込むと、二つ穴があいていることが分かると思います。

 ゴムオープナーがハマらなかったので、ジャンクコンパスで回すことにしました。
 ジャンクコンパスは固くて尖った工具の為、傷つかないように注意してまわします。

 ネジが外れると後ろ玉ブロックが抜けます。
 この後ろ玉ブロックは2枚のレンズから構成されているようですが、おそらくはめ殺しになっている為これ以上の分解はあきらめました。

 このレンズが曇っている原因はこの後ろ玉ブロックが問題だったようです。
 このブロックを分解する方法が分からなかったので、今回の分解清掃はこれであきらめました。



[OLYMPUS E-420 / H.ZUIKO AUTO-W 24mm F2.8 / DANDELION4.3]
 清掃前より多少は良くなったと思いますが、やはり強い光が入ると途端にコントラストが落ちてソフトフォーカスっぽくなりますね。
 作例は曇りによるコントラストの低下を補正する為に、F2.8より一絞りか二絞り絞って撮影しています。
 花の写真など意外な程に気持ちよくボケてくれますね。
 売ってしまったレンズはもう戻ってこないけど、遊びでならなんとか使えそうです。

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