元祖九州ラーメン 日吉

2009年9月14日 / ラーメン・麺類


 東京に居れば全国の美味いラーメンを食べられると言うけど、他県でも美味しい店がない筈がない。
 ふらりとラーメン屋さんを尋ねる旅に出ました。


 お目当てのラーメン屋さんは駅から相当離れている様子。
近くまでバスが出ているようだけど、小一時間待たなきゃならないのは田舎の醍醐味というもの(^^;
 仕方なくトボトボ歩き始めます。
 えっちらおっちら、iPhoneのナビ機能を使っても道を間違えてしまうのは、自分がそれぐらい方向音痴だってことなのね…
 ちょい大回りをしてしまったかと思ったら、不意に日吉さんのひなびた暖簾が目に入りました。
 店の引き戸を開けると、だぁれもいない…
うわぁ、此処まで来て店が休みだったらどうしよう…
 一瞬不安がよぎりましたが、すぐにおじさんが出て来ました。
 すぐさま大盛りラーメンを注文します。
メニュー
 日吉さんのラーメンは普通盛りで270円というから驚きです。
 せっかく此処まで来たのだから、名物のオデンを頼むことにしました。
 オデンは奥さんの担当だそうで、私がおでんが食べたいと言ったところ、奥からわざわざ奥さんが出て来ました。
おでん
 牛筋を2本とコンニャクを頼みました。
 牛筋とギョウザ巻きが一本90円、他のものは全て80円だそうです。
 牛筋は少々硬めですが、あっさりとしたお出汁で炊いてあり、素朴でなかなか悪くないであります。
大盛りラーメン
大盛りラーメン 320円
 すぐにラーメンが出て来ました。
 大盛りというには少々コブリなドンブリですが、御値段を考えたらこれでもサービスし過ぎなのかも知れません。
 ふと周りを見渡すとレンゲが置かれていない。
 ここでラーメンに関するトレビアを思い出しました。
 レンゲとはラーメンのスープを飲む為のスプーンではなく、元々雲吞(ワンタン)をすくうため添えられているものだそうです。
 だからラーメンを食べるのに、レンゲなんて無くても良いのだ!
 ドンブリを両手で持ち、スープを一口すすります。
おぉ!Σ( ̄□ ̄|||)
 レンゲを使わずスープを飲むと言うことは、こんなにも刺激的な事だったんだ!
 新しい発見というと大げさかも知れませんが、レンゲを使わず直接どんぶりからスープを飲むと、顔面をドンブリに埋めるような態勢になり、スープを飲みながら香りを楽しむことが出来るんですね!
 スープは薄い塩味と思えるくらいの濃度ですが、後から鼻孔をくすぐる香りはシッカリとした豚骨スープである事を教えてくれます。
 脂分が少なく、スープだけでもガブガブ飲めてしまいそうな感じです。
美味い!
 そう言いながらも、豚臭さが若干残っているので苦手な人はダメかも知れません。
 トッピングは少々のキクラゲとモヤシ、万能ネギ、海苔と申し訳なさそうに乗っている叉焼?です。
 なんだかこのお店の雰囲気だと、トッピングと言う言葉が似合わない気がするのは、私だけでしょうかね。

 麺は正直言って柔らか目です。
 だけどこのお店なら許せちゃうし、また来たくなります。
 あっと言う間に食べ終わりました。
 ドンブリをカウンターに持って行こうとしたら、奥さんが
そのままで良いですよ
と優しいお言葉。
 後から小学生位の子供を連れた奥さんが入って来て、ラーメン二杯とオデン4つ注文していました。
 なんともアットホームでほんわかしたお店なんでしょうか!
総括
 大盛りラーメン一杯とオデンが三つの合計が580円也。
 この店までの交通費が2300円位…
あんたバカ~⁈
 本当は更に足を伸ばして「梅の家」さんにも行きたかったのに、家を出るのが遅くなったのがいけなかったため、タイムアップです。
 残念だったなぁー
 昔ながらの東京醤油ラーメンに懐かしさを感じるように、この日吉さんのラーメンは九州の人が食べたら懐かしさを感じるに違いありません。

 昭和中期を思い起こさせるようなレトロな店作りといい、とても良い旅になりました。
 駐車場もあるので、近くに来たらまた寄りたいと思います。
 因みに都内に此の店の支店が在るそうですね。
 でも、この店でなければ味わえない何かが有ると確信しています。

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