「2002年12月」の記事

韓国学園格闘映画「火山高」

2002年12月16日 / コラム

 あまり物を考えなくても楽しめる映画、できれば韓国映画を見たいなぁと思っていたところ、突然「火山高」なる映画が日本で放映されることを「NHKテレビハングル講座」で知った。

 授業中、居眠りをしている生徒に、チョークを投げつける先生。
 そのチョークはまるで弾丸のように、生徒に直撃。
 ぶっとぶ生徒。
 先生はサイキッカーか?

 へぇ~、面白そうじゃない(^_^ゞ
 そう思っていたら、数日後Internetで再度「火山高」を目撃する。
 最近はブロードバンド向けに、高画質な予告編ムービーを見れるから嬉しい。
 やっぱりちょっと見てみたくなった。
 公開は「2003年正月ロードショー」となっていたのだが、よくよく記事を見てみると、12月14日(土)から公開開始らしい。
 前売り券を買うと、火山高の校章バッチが付いてくるそうだ!


こんな奴らしい

 数ヶ月もすればDVDが発売されるだろうし、わざわざ劇場に行かなくても良いか、とも思っていたのだが、「校則:廊下の壁を走るな」という、妙なフレーズが気に入ってしまう。
 残念なことに、放映される映画館を詳しく調べなかったため、前売り券を買いそびれてしまった。
 グッズを集める人間では無いのだが、校章を手に入れたかったなぁ(^_^ゞ

 よくよく考えてみると、私は今までかなりの数の韓国映画を見てきたが、劇場で観る映画はこれが初めてのようだ。
 12月15日(日)「上野スタームービー」まで一人で出かける。
 概ねの位置はInternetで調べていたのだが、スケベ映画を放映している映画館の隣に有る、結構小さな映画館ぽい。
 古くて小汚くて、音響も大したことないかもしれないが、まぁ一番近くに有る映画館だったので、文句も言えない。
 映画館に着いたときにはすでに、予告編が始まっていた。
 真っ暗な映画館の中、手探りで空いている席を探す・・・
 あれ?良い席に座れてしまったぞ。
 昨日公開開始の映画だというのに、やはりあまり人気は無さそうだ。

 映画は唐突に始まった。
 いきなり先生が「居眠りするな!」と言って、チョークを投げる。
 ところが主人公の額の前で、チョークが止まって、気合いとともに、そのチョークが先生に跳ね返ってくる。
 逆に吹っ飛ぶ先生。

 あとから考えると、この主人公が「火山高」に転校してきた理由という事だろう。
 土砂降りの雨の中、「今度こそ退学になるものか」と「火山高」の校門をくぐる主人公。
 どういうわけだが、この「火山高」の中では、「師備忘録」という武術奥義をもつ校長先生が、圧倒的な力で生徒達を管理しているようだ。
 ここは「魁!男塾」みたいなところなのか?

 物語はこの「師備忘録」をその手に納めようと、様々なバトルが繰り広げられるという、単純な話し。

 「師備忘録」の秘術でのらりくらりと生徒を翻弄する「校長先生」
 生徒指導の達人「学園掃除人」を呼び寄せる教頭先生
 「火山高ナンバーワン」を目指し、暗躍する「重量挙げ部主将」
 学園の平穏を守るために立ち上がったヒロイン、剣道部主将「氷の宝石」
 転校生をラグビー部に入部させようとする「スカウトに命を懸ける勧誘王」
 火山高ナンバーワン、「罠に落ちた無敵の一匹狼」
 剣道部副首相、永遠の片思いに生きるラブレター中毒娘「赤い爪」

 私が見たのは日本語吹き替え版ではなく、字幕スーパーバージョンであるのだが、それぞれのキャラクターが出てきたとき、日本語で派手なテロップの説明が入る。
 それぞれキャラが立っていて、何かを期待させてくれるのだが・・・
 残念ながら、このストーリーでは、ほとんどそのキャラクターを活かしきれていないで終わってしまった感じ(ToT)

 肝心の「師備忘録」というものが、本当に有ったのか、無かったのか、字幕を見ても全く判らなかった。
 映画を見終わって、パンフレットを買おうと思ったのだが、パンフレットに書かれている裏設定を見て、はじめてお話が見えるようでは、映画としては完成されていないと思う。
 まぁ、パンフレットにその謎解きが書いてあったかは不明だ。
 やたらとワイヤーアクションで飛び回るのは良いが、スピード感が無くてすごく幼稚な感じだ。
 まだ「忍風戦隊ハリケンジャー」の方が上手いワイヤーアクションをやっているぞ!
 映画の裏話を見ると、韓国人だけでワイヤーアクションをやったのはこの映画が初めてだそうで、まだ韓国人はワイヤーアクションに慣れていないということだろう。

 さて、この映画が韓国語聞き取りの役に立つか?であるが、結構難しいと思う。
 ヒロインが話しているセリフはすごく聞き取りやすかったのだが、校長先生や教頭先生が話しているセリフはほとんど耳に入ってこない。
 若者が話している言葉と、年配者が話している言葉では、イントネーションが極端に違うためなのか、年配者のセリフは3割も判らなかった。
 特に男は低い声でぼそぼそと話すので、聞き取りづらい。

 ところで日本で公開された「火山高」は、日本人が音楽監督をしているらしい。
 やたら激しいロック音楽が多く、かなりうるさい印象を受けた。
 アクション映画には、この位の音楽が丁度いいのかも知れないが、韓国で放映された音楽をどうして変えてしまったのか、よく判らない。

 正直言って、かなりけちょんけちょんの評価になってしまったが、ストーリーを軽視したアクションストーリーはこの程度の評価が妥当だろう。
 もう少しキャラクターを上手く使った「火山高2」を作ってもらいたい。
 もし「火山高」のDVDが安く手に入るようなら、手に入れてもう一度位見たいと思う。

<02/12/16>

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言葉を置く

2002年12月7日 / 役に立たない韓国語

どういう訳か、この慣用句を知ったのはつい最近のことだ。
実際このフレーズを口にするには、相当な学習量が必要だから、初期の学習者にとっては、言いたくても言えないのかも知れない。
やっと私もそれなりの能力が付いて来たので目に入るようになったのかな?

 mal-eul nod-ta:言葉を置く

韓国語で「言葉」を表す単語は「mal」と言う。

mal:言葉

その「mal」を置くとはどう言うことだろと、外国人がいくら考えても、答えは出ないだろう。
この表現も実に韓国語らしい、文化の背景が有るようだ。

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教材CDを作ろう

2002年12月5日 / コラム, コンピュータ

■ テープ教材の憂鬱

 語学の勉強には「読む」「書く」「聞く」「話す」と言う大きく分けて4つのジャンルが有ると思う。
 どんなに丁寧に作られた教科書を使ったとしても、独学で勉強しようとしたら、耳で聞く教材が有ったほうが語学学習の効果は上がると思う。

 外国人向けの教科書には大抵、耳で覚えるための視聴覚教材が別売りで販売されていて、つい最近まで「カセットテープ」で供給されていた。
 今どきなぜCDで無いのか?と思いたくなるのだが、日本の語学学習入門の定番である「NHK語学講座」も、平成12年の4月以降にやっとのことでCD教材が発売された訳で、カセットテープを使って学習をする人がそれだけ多かったということだろう。

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