道目が暗い

 今回は「おんち」について書いてみようと思う。
 まず「歌が下手な人」と言う意味の「音痴」はどう表現するか。

 もちろん「音痴」という漢字語もあるにはあるようだ。

음치 eum-chi 音痴

 だが、実際の会話の中では漢字語の「音痴」はあまり使われない言葉かもしれない。
 以前、ネイティブの先生から「音痴」を表現する時は

私はあの歌を歌えるとは思いません。

 などと言うと聞いたことがある
 全ての韓国人がそういうかまでは定かではない。
 上の訳はあくまでも日本人に分かり易い直訳でしかなく、もしこのようなことを言う韓国人がいたとしたら、原曲の歌詞がうろ覚えで音程の取り方も今一つ自信がないだけかも知れない。

 「韓国人に歌の下手な人はいない!」と自信をもっておっしゃる先生がいた。
 何を根拠にそんなことを言うのだろうかと思ったことが有るのだが、あながち嘘ではないような気がする。

韓国語には「パッチム」という、日本語にはほとんど無い発音がある。
発音練習でちょっと気を抜くと、発音を間違えてしまい先生から指摘されるのだ。
 また、日本語で無理やり表記すると「お」「う」に当たるものがそれぞれ二つずつあり、今でも人の発音を聞いて、自信をもってどちらの「お」だか「う」だか区別がつかない時がある。
 その発音の違いを韓国の人は聞き分けてしまう、すごい耳を持った民族であるといても過言ではないかも知れない。
 まぁ「私は歌下手なんです」とおっしゃる先生もいらしたから「歌の下手な韓国人はいない」というのはまゆつば物ですが(^_^ゞ

 次に「方向音痴」だ。
 これは直訳すると「道目が暗い」と表現する。
 私もかなりの方向音痴だ。
 なぜ方向音痴かといえば、目の前の道がどこに繋がっているかという知識が乏しいからだと思う。


だからナビゲーションが手放せないんです(ToT)

 この「目が暗い」というのは、よくよく考えてみると日本語にもある表現だと思う。
 「その筋の道に通じている人」「その筋の情報を良く知っている人」を「その道に明るい」と表現するのを聞いたことが有る。

 これから書くことは差別的な表現になってしまうがお許し願いたい。
 視覚障害者を韓国語でも「盲人」と表現する時がある。

맹인 maeng-in 盲人

 先日この「盲」という漢字を使った造語を習った。
 韓国語版「現代用語の基礎知識」の様なものを探せば出てくるだろうが、普通の辞書には載っていない単語だ。

컴맹 keom-maeng

넷맹 nen-maeng

 上の「keom-maeng」はコンピュータ音痴の事を指し、下の「nen-maeng」はInternet音痴の事を指すそうだ。
 この二つの単語はつい最近出来たものらしい。
 韓国でも「盲」と言う字を使うこと自体、差別的だと言われたらしいが、いつの間にか民間レベルで浸透してしまい、ついには新聞記事にも使われるようになったらしい。

<01/11/03>