愛する人

2002年3月20日 / 役に立たない韓国語

最近、これから書こうと思っているネタを「予告編」の様な形でアップロードしている。
もしかしたら今回のタイトルを見て「愛の告白」でもするのかと思われた方もいるかも知れない。
ん~ん。
そういうコジャレタことを出来る人間だったら、良かったのだけど(-。-)y-゜゜゜

さて、以前何回かに分けて韓国語の名詞の中には、動詞や形容詞から派生した物があると書いてきた。
形容詞から派生した名詞」を参考にしてもらいたい。
今回はこの第三段のような話だ。

例えば「凍る」という動詞がある。

 eol-da:凍る

それでは「凍った水」つまり「氷」を韓国語をどういうかというと、次のようになる。

 eoleum:氷

韓国語を習っていない人でも、「口」の様な形のハングルがくっついて、動詞が名詞化されているのが判ると思う。
同じように「嬉しい、喜ばしい」という動詞の名詞形「喜び」という単語にも「口」マークが付いているのが判ると思う。

 gi-bbeu-da:嬉しい、喜ばしい
 gi-bbeum:喜び

これからが本題。
実はこれから書くことは何の根拠もない話だ。
すでに韓国に御帰りになってしまった先生が、授業中こんなことをおっしゃった。

人間と言うのは「愛するという動物」と言う意味があるのかも知れませんね。

これを説明するため、またもう少し前置きが必要になる。
「愛」という韓国語の名詞がある。

 sa-rang:愛

そして「愛する」と言う動詞は以下のようになる。

 sa-rang-ha-da:愛する

「愛」という名詞の後に「ha-da」という物が付いているが、これは漢字語などについて、その名詞を動詞化する補助動詞のような役目をする。
例えば「電話」という漢字語を動詞化する時などにも使える、便利な単語なのだ。

 jeon-hwa:電話

 jeon-hwa-ha-da:電話する→電話をかける

先生はこの「愛」と「愛する」という、韓国語を勉強すればすぐ出てくる名詞と動詞の関係を、少しひねってお考えになったようだ。
つまり「愛(sa-rang)」という名詞に「口」を付けることにより、更なる新しい名詞を作ったということだ。
それが「人」「人間」という単語である。

sa-ram:人、人間

「口」を付ける法則だと本当は

 sa-ra-eum

とならなければならないはず・・・

だが、さらにこじつけ話は続く。
昔「人間」を表すハングル表記は以下のようだったそうだ。

この見慣れないハングルに関して、以前「橋の下」で触れたことがある。
この現在では使われないハングルであるが、以前「おそらくこんなものだったのだろう」ということで、有る先生が発音して下さったときがある。
「あ」と「う」の中間のように聞こえた。
そしてこの「人間」を表すハングルは、韓国語では比較的珍しく、若干長めに発音するのが正しいらしい。
あえて日本語表記にすると「さらm」ではなく「さぁらm」という感じ。
だからもしかしたら、昔々は

 sa-ra-eum

と言っていたかも知れない・・・

凄く理論展開に無理が有るのだけど「人を愛するから人間である」という考え方は間違っていないはずだ。
な~んちゃって!

<02/03/20>

補足説明

「人」と「愛」とは因果関係が無いことが分かりました。
詳しくは「愛を考える」をご覧下さい。

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