共謀罪
2006年5月14日 / 宣教師の思考方式
最近テレビで頻繁に取り上げられているのが共謀罪である。
とにもかくにも、この法律が施行されたら
民主主義国家ではなくなる!
という意見をすりこむ番組が多い。
今日も、三宅島に軍事空港を設置することに反対をした人の家族や、沖縄で在日米軍の施設移転に反対する人達が、
この法律ができたら真っ先に逮捕される!
と言っていた。
確かにこの法律はザル法だといえなくも無い。
非常にあいまいはあいまいで、本当に取り締まるべきものが何であるのか良く見えないという部分はある。
私が物凄く気になるのは、
この法律ができることによるメリット
をあえて説明していないマスコミだ。
かなり話が飛ぶが、だいぶ前に録画していた「告白」というドラマを見た。
これは北朝鮮に亡命し、その後日本人拉致被害者:曽我ひとみさんと結婚したジェンキンスさんが書いた手記をドラマ化したものだ。
このドラマの中で、曽我ひとみさんが一時的に日本に帰ったと思っていたのに、戻ってこなかった時、北朝鮮では「曽我ひとみさんは日本に拉致された」と言っていた。
ジェンキンズさんも一時は同じように考え、小泉首相と面会する時、「ひとみを返せ!と殴ってやる!」なんてエピソードがあった。
結局、小泉総理と面会したジェンキンズさんはひとみさんが北朝鮮に戻る意思が無く、可能であるならば日本で一緒に暮らしたいということをしる。
北朝鮮では「ジェンキンズは国を裏切った脱走兵なのだから、死ぬまで牢獄いきだぞ!家族と会えなくなってもいいのか!ひとみさんが戻ってくるよう説得しろ」と脅しに掛かる。
結末は皆さんご存知のとおり、恩赦と司法取引により、現在にいたっている。
私は、この時ジェンキンズ氏に対して行われた嘘の刷り込みと、マスコミや反対ばかりしている政治家たちに同じようなものを感じた。
とにかく、反対反対。
このような趣旨で…と法案の説明を行っている横で大声を出して内容が聞こえないようにしているあの光景。
共謀罪ができたら、国家のやろうとしていることに反対する人間はみな捕まってしまう!
口をそろえて同じようなことしか言わない。
そりゃそうだよ。
この共謀罪ができたら本当に捕まってしまうと恐れを抱いている人間が、別の理由や事例を持ってきて「あなたも捕まるかもしれないから反対しましょう!」といっている可能性を考えなければならない。
教育基本法も同じような状況の中、某教育団体の政党や、某宗教団体系の政党が骨抜きにしようとしている。
法律の内容は横においておいて、これまで散々国家の根本を揺るがす教育という重大な現場において、国家・国旗なんか認めないということをかげながら教えてきた団体がいる。
表向きは「天皇崇拝・日の丸は軍国主義の復活につながる」といいながらも、その裏では赤地に鎌とか星とかが付いた国旗に変えようともくろんでいるじゃありませんかね?
国が国民を教育するなんてもってのほかだ!
みたいな意見がどこをひっくり返したら出て来るんだか。
そりゃ、ひとそれぞれ色々な主義主張があるわけで、心の中は国家の名の下に一色にされるのは嫌かもしれないけどね。
まぁ、極論を書いてみたものの、この国はあいまいのまま当分進んでゆくのだろうな。
今日も一歩も外に出ないでこんなこと考えておりました。
では,どうすれば共謀罪の適用範囲が限定されるのか~ヒス●リックな法務省への(重ねマーク付き)提案?!
共謀罪は,限定的なものになったとしても,これまでの刑法の枠組みを大幅に変更するものだけに,基本的には廃案とするべきだと思っています。そのうえで,昨日の「与党再度の修正案の問題点~メディアにも適用ある…」という記事(ここ←)において,与党修正案を批判し