いじめ自殺に関する違和感

2006年10月20日 / 宣教師の思考方式

 連日、いじめ自殺に関するテレビ報道が流れている。
 自殺した子供が書いたとされる遺書には、はっきりと
いじめられた
生きて行けない

なる文章が書かれていた。
 これに対して、いじめを助長したとされる先生や、学校関係者からはいじめ自殺は無かったと言う発言が有って、なおさらマスコミが食いつくネタを提供している。


 なぜ子供はいじめられて自殺に至るのか…
 子供を守ってあげるはずの大人が、子供の声を聞き取ることができないという状況がなぜ起きるのか…
 これは報道側にも責任があると思う。
 どちらかというと学校関係者、担任であった先生のずさんさが目につくように報じられているけど、今回自殺した子供の親とされる人間は、マスコミを楯にして、かなり言いたい放題。
 県の教育委員会に文句を言ってやる!とTシャツ姿で乗り込んだ父親は
学校は親代わりだろ?
と発言していたのを聞いている。
 それじゃ、本当の親は何をしたのだ?
 子供が自殺をすることを決意するまで、何も感じていなかったのか?
 その負い目を全く感じないで、他人のせいにしているのではないか?
 もちろん、これはマスコミが発表した一部のコメントであって、それを視聴者がどう判断するかは変わってくるのだろうけど、おそらく子供はかなり短期間のうちに悩み苦しみ、それを
親や先生を含めた大人は聞いてくれないし、何も分かってくれない
と自己完結し、自殺という最終決断をしたのではないだろうか。
 残念なことに、現在の学校は金八先生のドラマに描かれたような、先生がいる場所ではなくなっているのかもしれない。
 何しろ、先生側は
日の丸は国旗ではなく、君が代は国歌ではない!
と主張する反政府的組合の力が強く、こういう組合員は
教師とは学問を教えるための職業
と割り切っており、恩師となるつもりは無いという発言も聞いたことが有る。
 こういう極端な教師も一方で存在しているだろうし、昔ながらも温情実の有る先生も存在しているはずなのだが、やはり今回のような事件が発生すると逃げに回る学校関係者の姿ばかりが目に付いてしまう。
 君が代・国旗問題で、あるコメンテーターが
教職員組合と県の教育委員会が上手くやれば良い
なる発言をしていた。
 教育指導をする教育委員会と、現場の教職員との間が上手く行っていないとも言えるが、実は教育委員会という国の機関と、教職員組合という別の意見・方針を持った組織とがぶつかっているという構図がある。
 上の意見を押し付けられ、現場の声は聞き入れてもらえないという、悪代官と庶民のような被害者意識を感じたくもなるが、実のところ教職員組合のバックにある別組織の団体は、日本の子供を幼い頃から洗脳することを目的としている節が有り、これは国の方針(与党)の方針と大きく食い違いが有るため、ぶつかるのが必至である。
 当然のことながら、自分を恩師とも呼ばれないように一線を引き、生徒を自分らの洗脳対象としか思っていない教師は、今回のような事件が有ったとき大変なことになる。
 何しろ、教職員組合のバックの団体は、このような不祥事が有った時には、全くと行ってよい程前に出てこないばかりか、全ての原因を教育委員会のせいにする。
 それを知ってか知らずか、マスコミは教育委員会ばかり目の敵にする。
 はじめに戻って、それじゃ親は何をしてあげられたのだろうか?
 いじめが有ると感じていなかったのか?
 子供が思い悩んでいる姿を感じられなかったのだろうか?
 誰が悪いと、スケープゴートを探すのは簡単だが、私は全てを人のせいにする人達、みんなが悪いと思っている。
 そして自殺した子供こそが、唯一の被害者であることは明白だと思う。

“いじめ自殺に関する違和感” への1件のコメント

  1. 匿名 より:

    少年を自殺に追いやった切欠を作った教師の異常な言動はマスコミを駆け巡っていますが、フジテレビ『とくダネ!』に出てきた評論家の話を聞いて一寸考えが変わりました。
    例の教師をマスコミでは『生徒指導も行っていたベテラン教師』と称することが多いですが、それどころか『校長先生になる事を約束された超エリート教師』だったそうです。
    教育委員会(?)では定期的に有能な教師を選抜し、特別研修を行う制度があるそうです。
    ある意味、海兵隊の『グ○リンベレー』、自衛隊の『レン△ジャー』、消防庁の『ハ☆イパーレスキュー』みたいな、一握りの精鋭といえましょう。
    (この話をした元教師の教育評論家は1次面接でアッサリ落とされたそうな・・・)
    結局、某組織が目指している理想の教師像が彼なのかもしれません。

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