ライブドア騒動の裏

2006年1月18日 / 宣教師の思考方式

 出勤前に「六本木放送局」のワイドショーを見る。
 この放送局は他局に比べて会社の方針・主義主張分かりやすくて非常に面白い。
 こういうお偉い放送局様が流している情報は100%額面どおり信じてはいけないとか、コメンテーターはお金をくださる放送局からどういう指示を受けて発言しているのだろうとか考えると勉強になります。
 特に今朝、ライブドアに関する特集は露骨で面白かった。


 ライブドアはこのような方法で大きくなった…
 題して「堀江式錬金術」とは…
 昨日強制捜査が入ったのは、子会社を利用した株価操作だったと聞いたのに、堀江モン、今度は何をやったのだ?
 その番組の説明を聞いて私は次のように理解した。
 例えば一株100円のものを10株に分配する。
 そうすると、一株10円になる。
 今まで100円だったものが、10円になれば買いやすくなり、そのうち10円の株がもとの100円に上がってゆくと…
 会社の資産が10倍になるという話し。
 この番組を見る限り、まるでライブドアが非合法なことをやって大きくなったかのような印象を受けた。
 だけどどうだろう?
 実際日本では、この株式の分割は株価が動きやすくなることが分かっているので「それはちょっとおかしいぞ!」という意見があるものの、明確に法律で規制はされていないそうだ。
 だが証券取引所としても、ご意見番のような経済界のドンから圧力がかかったとしても、法律に違反していない以上、「やらないで貰いたい」と注意しかできず、会社概要などに「株式の分配をしました」と明らかにする義務をかしているそうで。
 香港などでは株式分割を禁止しているとも聞いているし、今後日本の株業界ではもう少し世界の株事情を勉強して、法律の整備を行おうとするだろう。
 いずれにしてもネット売買がこれだけ一般的になり、会社の内容を確認せずに株を購入する人間が多くなると、色々な「裏技」を使う堀江モンのような人間が大もうけできるという寸法だ。
 従来の方法では太刀打ちできん。
 10円の株が10倍になると言うことは、株主がそれだけ優良企業だと思って株を買ったんではないのですか?
 だからこれだけライブドアが伸びたんじゃないの?
 錬金術とは「元素記号で一つしか変わらない鉛を金に変える」という夢物語のようなお話からきた言葉だ。
まるでライブドアが「鉛であって金ではなかった」かのような言い方。
「堀江式錬金術」の説明直後、泣きべそをかいた堀江モンが「株主の方を思ってやった」と一言言ったシーンが流れた。
 むむむ…まるで昨日、昨日強制捜査を受けた後の記者会見で「このような悪いことをやっておりました」という弁明のように聞こえる。
 堀江モンの表情に気をとられて見落とすところだったが、このシーンは先月の株主への説明かなにかの映像らしい。(なぜ泣きべそをかいていたのかは分からないが、別のことで株主から追求されていたのかな?そういう説明が一切無い。)
 そして、アナウンサーは他社の新聞記事をあたかも自分たちが取材してきたスクープのごとくドラマチックにコメントづける。
「ライブドアの堀江社長は積極的にマスコミに顔を出し、宣伝費を使わず知名度を上げてきました。」
そうですか…
 あなた達が「美人秘書」だとか、あこがれのヒルズ族だとか、野球界の救世主だと持ち上げておいてそういいますか…
 我々は堀江モンに「利用された」んですよと言いたいの?
 まるで大事に育てた「タマゴッチ」をわざわざ殺すというゲーム感覚だな、こりゃ。
 最後にアナウンサーが一言「この堀江モン式錬金術っていうのはうさんくさいですね」
 そしてCM入りである。
 よくこういう言葉と映像のパッチワークで番組を作るよな…
 うさんくさいと言った「堀江モン式錬金術」とは誰が命名したの?
 堀江さんですか?
 こうして堀江モン氏の印象は、マスコミに寄って操作されてゆくわけでございます…
 堀江モンの弁護をするわけではないですが、こういう番組を見ると勘ぐりたくなるものです。
 目的はフューザーから目をそらすためか…
 それとも生意気な若造をぶっ潰すためか…
 今日は韓国語学校の日。
 新しい「役に立たない韓国語」のネタが入りますかどうか…
 
曇りのち晴れ

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