飼い馬に手を噛まれる

 平成12年1月22日、じゃじゃ馬号を友人に貸し出すことにしました。
 メインマシンとしての性能はじゃじゃ馬号でも十分なので、一時はYosemiteを放出することを考えました。
 現在もその行く末を考えております。

 エディタを使ってHomePageを作っているWindowsUserの友人に「君のページはMacで見ると不具合が出る」とレポートしたところ「それなら1万円くらいでMacが手に入らないのか?」と相談を受けました。

 譲ってもいいMacは2台ほど有りましたが「Centris650」はいわゆる68KMacのため、JAVAなどが対応しないなど、譲ってもトラブル解決に役立たないかも知れない。
 そして友人は「シャーロックを試してみたい」と言っていたので、それなら「じゃじゃ馬号」を貸し出そう!モニタも付けるぜ!と言うことになったのです。

 いっそのこと、この友人に売ってしまおうかと思いましたが、じゃじゃ馬復活にかけた費用も馬鹿になりませんし、協力なさってくれた方々への恩義も有りますから、当分の間は手放さないつもりです。

 ところがそれを面白く思わなかったじゃじゃ馬が暴れだしました。
 SCSIのフラットケーブルが断線したということは前回レポートしましたが、先日ハンダでつなげました。
 とりあえず普通に立ち上がるし、OSのインストールも普通にできたので「よしよし」と頭をなでてやり、しばらく放っておきました。
 メモリも32Mしかないので、でかい図体の割には今一歩というところでしたからね。
 仮想メモリーを使えばブラウジングくらいはできるので、友人に貸すにはちょうどよいと思っていました。

 前日泊まりの仕事だったので、約束の時間である午後7時30分まで仮眠するつもりでした
 でもちょっと気になったのです。
 じゃじゃ馬のOSは8.0、できれば完成度の高いOSだと思っている8.1位にしたいな。
 でも「シャーロックを見てみた」というのですからOS8.1ではいけません。

 軽い気持ちでYosemite付属のCD-ROMからインストールを開始しました。(※本当はいけないことです)
 ところがCD-ROMから起動できません。
 まぁ、そのくらいは覚悟していました。
 もともとYosemite用のCD-ROMでしたからね。

 それじゃもう一度最初からOS8.0→8.1とあげてゆこうと、OS8のCD-ROMで立ち上げ、HDをフォーマット。
 OSのインストール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 できない!\(@o@)/
 インストールが途中で止まってしまうのです。
 午後0時頃の話です。

 約束の時間まで7時間30分もある。
 そう言い続けてみたものの、何度やってもCD-ROMからのインストールが途中で止まってしまいます。
 SCSIケーブルの交換。
 外付けHDを接続。
 同じ・・・

「もしかしたらメモリーが足りないのでは?」寝不足の頭で考えました。
(前回インストールできたのですから、その仮定はおかしいのですが)
 ちょうど居候君1号がお土産にメモリーをどっさり積んでいるでは有りませんか。
 16Mを2枚拝借して取り付け・・・

 今度は画面も出ませんし、立ち上がる様子も有りません。
 午後3時になっていました。

 前回「じゃじゃ馬復活計画」では書かなかったのですが、どうもメモリースロットがおかしいようなのです。(ジャンクのロジックボードですから・・・)
 それを知るためには、頻繁にメモリーを抜き差しする実験をやらないといけません。
 1枚差して実験しては、ケーブルを抜き、ドーターカードをはずし、ビデオカードをはめ、またそれの繰り返し・・・
 いらいらは募るばかり。

 もういい!私は静電気がどうのこうの言うのより組み立て作業がいやになりました。
 そこでロジックボードをベットに置きっぱなしにして抜き差し実験を開始。


※絶対に真似しないで下さい※

 メモリースロット一番にメモリーを入れると立ち上がらないことが判明。
 その辺の実験が終了した後、最後の組み立てをしました。
 ところがOSのインストールはやはりできないではないですか。
 午後5時30分・・・

 忙しいさなか、別の友人(S君)から電話が入りました。
今、引っ越しやってるんだ。ちょっと付き合ってくれない?
「今ダメだよ!手が放せないし。S氏にMac持っていく約束してるんだ」
そうか、俺も行きたいな〜。迎えに来てよ!
「解った、もうすぐ終わるから・・・」

 約束の時間まであと2時間も有る・・・と思っていたのです。

 じゃじゃ馬号でOSのインストールができないのなら・・・ええい!HDを抜き出して、Yosemiteに直結してやる!!
 Yosemite改の側面を開け、ケーブルを刺しました。
 ところが今度はYosemiteが立ち上がらなくなりました(ToT)
 SCSIカードを見てみると、アクセスランプがつきっぱなしです。
 ひたすらブート先を探している様子。
 かんべんしてくれ!

 Yosemite改はむりやりDOS/Vのケースに入れてしまったため、ロジックボードが中に浮いている状態なので、SCSIカードにケーブルを刺したとき抜けてしまった可能性が有ります。
 Yosemiteをバラバラにして組み直しました。
 それでもだめ!

 落ち着いて考えました。
 そうか!ターミネーターだ!
 8500の構造をよくよく思い出してみました。
 ロジックボードにつながれたフラットケーブルは、まずHDを経由して最後にCD-ROMにつながれています。
 つまり内蔵用HDにはターミネーターがないのです。
 Yosemiteには内蔵最終端末としてCD-Rが入っているので、ケーブルの末端をCD-Rに接続し、途中にHDを配置しました。

 起動・・・OK
 「Yosemite改」復活、じゃじゃ馬号のHDも認識されました。
 ただいまの時間、午後6時30分 /(@~@)\
 OSや、その他細かいソフトのインストールをしている時間がもったいないので、Yosemiteのシステムをそのままコピーすることにしました。
 友人の家まで、車で15分くらいのところなので、逆算するとあと最終的に作業を終了するまで30分しかありません。
 午後6時55分。
 またS君から電話が入りました。
いまどこにいるの?家の前に着いたら携帯電話1回鳴らしてくれたらすぐ出てゆくから
「もう出たいんだけど、まだ終わらないんだよ〜(くそ!忙しいさなか迎えに来いってか?)」
遅れるって連絡すればいいじゃん?
「Macのセッティングの前に、髪の毛切ってもらうんで、だめ!(S氏は床屋さんなのだ)」
 高校の頃からの親友なのだが、僕も職人さんにタダでご奉仕してもらうのは嫌なのだ。
 だからこういうギブアンドテイクの関係の時にしか、S氏のところには行かない事にしている。

「ところでS君、何しにS氏のところに行くの?」
ん?久しぶりに雑談したいだけ・・・
「・・・・・」
 そうこうしているうちに7時を回った。
 後はJAVAのインストールだけだ。

 ブォ〜〜ン。シュコシュコシュコ。
 ハイドロサスペンション独特の音がして、家の前に置いておいたシトロエンがどこかへ行ってしまった。
「お母さん!!車どこ行ったの(ToT)」
「H子(妹)が買い物に行ったよ」

 私は駆け足でインプレッサを取りに行きました。
 慌てて荷物を積み込み、出発しました。
 眠気覚ましの煙草を買おうにも、財布を持ってゆくのを忘れました。
「悪い!S君、もう出発した!悪いけど迎えに行けないから!」
 PHS片手に爆走。(良い事では有りませんが・・・)

 午後7時32分、事故無くS氏のところに到着をしました。
 髪の毛を切ってもらい、奥さんの手料理を片手にMacのセッティングをしました。

 家に帰ってきて、350mlのビールを一本飲んで酔っぱらってしまいました。
 次の日休みだったので爆睡・・・

 じゃじゃ馬号よ!
 友人のところで暴れるなよ!
 恥かかせんなよ!
 お願いだからm(_ _)m

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